豊島区の太陽光・蓄電池補助金 設置後に申請、区の太陽光は上限8万円

豊島区の助成は施工と支払いが終わってから申請します。個人住宅の太陽光は1kWあたり2万円・上限8万円、蓄電池は1kWhあたり1万円・上限5万円で、申請は令和9年3月1日必着、予算に達すると終わります。

屋根に太陽光パネルがあり外壁沿いに蓄電池を設置した切妻2階建ての住宅イメージ
豊島区の住宅地をイメージした太陽光・蓄電池のある戸建て。住宅と周囲の街並みは架空です。※画像はイメージです。
目次
  1. 豊島区で使える補助金の全体像
  2. 区の助成は太陽光2万円/kW、蓄電池1万円/kWh
  3. 対象になる条件と、ならないもの
  4. 申請は施工・支払いのあと、令和9年3月1日必着
  5. 金額の中心は東京都の助成
  6. 国の枠と、都と区を両方使うときの順番

豊島区で使える補助金の全体像

出どころは「国」「東京都」「豊島区」の3層です。2026年10月21日時点で豊島区の助成は受付中で、区のページは令和8年10月14日時点の予算に対する交付予定額の割合を55%と示しています。

図1 豊島区で使える補助金の3層構造(2026年10月21日時点)
国
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)受付中
蓄電池 96,000円/戸。窓などの開口部の断熱改修を必ず含む要件化工事と一緒に行う場合が対象
▼ 別々に申請
東京都
家庭における太陽光発電/蓄電池導入促進事業受付中
既存住宅で太陽光 15万円/kW(3.75kW以下・上限45万円)・12万円/kW(3.75kW超)、蓄電池 10万円/kWh
▼ 別々に申請
豊島区
エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅)受付中
太陽光 2万円/kW・上限8万円、蓄電池 1万円/kWh・上限5万円
豊島区の申請受付期間は令和8年5月25日から令和9年3月1日まで(必着)。期間内でも予算の範囲を超えた時点で受付を終える。区の制度は区の予算のみで運営されている。出典:豊島区 エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)、クール・ネット東京、みらいエコ住宅2026事業。

豊島区の制度は、太陽光・蓄電池のほか、雨水貯水槽、エネファーム、HEMS(家庭のエネルギーを見える化し制御する仕組み)、断熱改修窓を一つの助成金で扱います。対象は個人住宅と集合住宅に分かれ、戸建てに住む人は個人住宅で申請します。

国・都・区の3つは、窓口も書類も別々です。都内の他の区市町村の状況は東京都の補助金の記事にまとめています。

区の助成は太陽光2万円/kW、蓄電池1万円/kWh

個人住宅の太陽光は1kWあたり2万円・上限8万円、蓄電池は1kWhあたり1万円・上限5万円です。太陽光は4kW、蓄電池は5kWhで上限に届きます。

図2 豊島区の助成額(令和8年度・個人住宅)
太陽光・蓄電池
住宅用太陽光発電システム2万円/kW・上限8万円
蓄電システム1万円/kWh・上限5万円
一緒に検討されやすい機器
エネファーム8万円(一律)
HEMS本体価格の1/3・上限2万円
太陽光の出力はkW、蓄電容量はkWhを単位とし、どちらも小数点以下第2位を切り捨てる。HEMSの機器本体価格は消費税を含まない。出典:豊島区 エコ住宅普及促進費用助成金交付要綱 別表第1・備考、豊島区 エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)。
夕方の陸屋根に2列で並ぶ太陽光パネル
陸屋根に架台を置いて並べた太陽光パネルの実際の設置例。

太陽光は、JET(電気安全環境研究所)か、IECEE(国際的な電気機器の認証制度)に加盟する海外の認証機関の太陽電池モジュール認証を受けたもので、住宅の上屋等に設置し、モジュールの最大出力の合計かインバータの出力のいずれかが1kW以上10kW未満のものが対象です。助成額を決める出力は、モジュールの最大出力の合計とインバータ(パワーコンディショナ)の出力の低い方で、電力受給契約時の出力で確定します。出力の決まり方は太陽光の容量の記事で説明しています。

蓄電池は、SII(環境共創イニシアチブ)に補助対象機器として登録されたもので、太陽光かエネファームと常時接続していることが条件です。今ある太陽光に蓄電池を足す場合は、接続する太陽光の設置が分かる写真などを付けます(太陽光と同時に申請する場合は不要)。

図3 区の助成額の計算例(太陽光4kW+蓄電池5kWh)
太陽光 4kW
2万円 × 4kW
8万円
+
蓄電池 5kWh
1万円 × 5kWh
5万円
=
区の助成額
2つの合計
13万円
太陽光は4kW、蓄電池は5kWhでそれぞれの上限に届き、これより大きくしても区の助成額は増えない。出典:豊島区 エコ住宅普及促進費用助成金交付要綱 別表第1。
太陽光パネルと家庭用蓄電池のある戸建てのイラスト
区の蓄電池は、太陽光(またはエネファーム)と常時接続していることが条件です。※画像はイメージです。

対象になる条件と、ならないもの

区内に住所があり、自ら住む住宅に機器を購入・設置して使う人が対象です。未使用品に限り、中古品やリースは対象外で、契約者・申請者・領収書のあて名・口座名義人が同じであることも求められます。

図4 豊島区の助成の主な条件(個人住宅)
対象になる
申請できる人区内に住所があり、自ら住む住宅に設置して使う人
名義契約者=申請者=領収書あて名=口座名義人
施工完了日令和8年2月1日〜令和9年1月31日
太陽光電力会社と電力受給契約を結んでいる
対象にならない
中古品・リース等対象外
同じ年度・同じ世帯で同じ機器の2回目対象外
施工か支払いが終わっていない申請できない
太陽光のモジュールだけの増設対象外になる場合がある
施工完了日は機器の設置工事が完了した日で、系統連系日ではない。申請者と住宅所有者が異なる場合(賃貸など)は住宅所有者の同意書、申請者以外にも所有者がいる場合(共有名義など)は所有者全員の同意書が要る。二世帯住宅は、住民記録がそれぞれ分かれ、太陽光や蓄電池がそれぞれの世帯に電力を供給するようになっているかなどを基準に、世帯ごとに申請できる場合がある。出典:豊島区 交付要綱 第2条・第3条、エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)、よくあるお問い合わせ。

区は、事前に電話や窓口で相談したうえで施工・支払いをした場合でも、審査の結果で不交付になることがあるとしています。施工の前に、導入する機器が要件に当たるかを施工業者への問い合わせや製品カタログで確かめておきます。

ローンやクレジットで払う場合は、頭金などの領収書が出ればそれを、出なければローンの契約書(全ページ)と工事請負契約書(必要ページ)を出します。訪問販売で設置を勧められたときに確かめることは訪問販売の記事にまとめています(申請の時期は制度ごとに違い、豊島区は設置後の申請、都は契約前の事前申込です)。

申請は施工・支払いのあと、令和9年3月1日必着

施工と支払いが終わってから、書類一式を環境政策課へ郵送か窓口で出します。申請受付は令和8年5月25日から令和9年3月1日まで(必着)の先着順で、予算に達した時点で終わります。

図5 施工完了の期間と申請の受付期間(令和8年度)
2/1
施工完了の対象期間が始まる
令和8年
5/25
申請受付の開始
令和8年。先着順
1/31
施工完了の対象期間が終わる
令和9年
3/1
申請受付の締切
令和9年。必着
期間内でも予算の範囲を超えた時点で受付を終える。区のページの交付予定額の割合は令和8年10月14日時点で55%。令和9年度は、令和9年2月1日〜令和10年1月31日に施工完了した機器を対象とする予定。出典:豊島区 エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)、ご案内(パンフレット)、交付要綱 別表第3。

施工完了の対象期間と申請の受付期間は、ずれています。令和9年2月以降に工事が終わる場合は令和8年度の対象にならず、区のパンフレットでは令和9年度の対象期間に入る予定です。

設置後の太陽光と蓄電池の写真と紙の書類を封筒にまとめる手元
施工と支払いが終わってから、領収書や設置写真などの必要書類をそろえ、郵送または窓口で豊島区へ申請します。※画像はイメージです。
図6 豊島区の申請から入金までの流れ
1要件を確かめる施工の前に
2施工・支払い令和9年1月31日までに施工完了
3交付申請書を提出令和9年3月1日必着
4受付・審査2〜3か月程度
5交付決定通知郵送で届く
6口座に入金通知から1か月程度
申請は郵送か窓口(区役所本庁舎6階 環境政策課 事業グループ)。施工業者などによる代理申請もできる。書類に不備がある場合は書類一式が返却され、必要に応じて職員が現地調査に来る。申請が集中すると審査に時間がかかる場合がある。出典:豊島区 ご案内(パンフレット)「申請手続きのながれ」、エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)。

申請には、交付申請書、施工業者が書く施工完了証明書、機器のパンフレット、領収書の写しと内訳の分かる見積書、区指定の口座振替依頼書を付けます。太陽光は、設置箇所の図面、すべてのモジュールが数えられる写真、インバータの型番の写真、電力会社との受給契約と出力が分かる書類(「接続契約のご案内」など)、モジュール認証の書類が要ります。

蓄電池は、設置状況の写真、型番と製造番号が読める銘板の写真、SIIの登録が分かる書類、太陽光かエネファームとの接続図面(単線結線図等)が要ります。写真はどの機器もカラーで鮮明なものとし(不鮮明なものは受け付けられません)、書類の記入に鉛筆・修正液・消せるボールペンは使えません。

金額の中心は東京都の助成

既存住宅なら太陽光は3.75kW以下で15万円/kW(上限45万円)、3.75kW超で12万円/kW、蓄電池は10万円/kWh(DR実証に参加しない場合は上限120万円/戸)です。豊島区でも、補助額の大半はこの層から出ます。

図7 都と区を合わせた計算例(既存住宅・太陽光4kW)
東京都
12万円 × 4kW
48万円
+
豊島区
2万円 × 4kW
8万円
=
合計
都+区
56万円
都の太陽光は3.75kWを超えると12万円/kW。都も区も、モジュールの合計とパワーコンディショナの出力の低い方で出力を数える。都の太陽光は助成対象経費の合計金額が上限で、国や区市町村の補助金等を受給した場合はその額を助成対象経費から除くため、工事の内容によってはこの額に届かない。出典:クール・ネット東京 家庭における太陽光発電導入促進事業・助成金の手引き、豊島区 交付要綱 別表第1。

区は、国と東京都が併用を禁止していなければ、それらの補助金と併用できるとしています。併用先の機関にも、併用できるかを確かめておきます。

都の蓄電池は、要件を満たす太陽光(JETなどのモジュール認証が有効期限内で、住宅の居住部分で電気を使い、50kW未満のもの)が既にあるか蓄電池と同時に設置する場合が対象です。そうでない場合は、都の実施要綱の別表に掲げる再生可能エネルギー電力メニュー(「東京都エネルギー環境計画書制度メニュー別一覧表」で「計画値」の再エネ利用率が100.00%のもの、または別途都が指定するもの)を契約し、その電気が住宅に供給されていることが条件で、処分制限期間(蓄電池システムは6年)が過ぎるまで契約を続けます。令和8年10月1日以降に事前申込をする場合は、SIIが令和8年度の登録済製品一覧に載せた機器だけが対象なので(令和8年4月1日から6月30日までに契約締結、または契約・工事完了した事業を除く)、都と区の両方を使うなら、この一覧に載った機種を見積りの段階で選んでおきます。

国の枠と、都と区を両方使うときの順番

都の事前申込は契約の前(令和8年4〜6月の契約は条件付きの特例あり)、区への申請は施工と支払いのあとです。都の太陽光の交付申請兼実績報告は区の助成金を受け取ってから出し、期限は事前申込から1年以内か令和11年3月30日の早い方です。

図8 都と区を両方使うときの順番(都の太陽光の場合)
1都の事前申込業者と契約する前
2契約・工事・支払い施工完了は令和9年1月31日まで
3区へ交付申請令和9年3月1日必着
4区の審査・入金審査2〜3か月+入金まで1か月程度
5都の交付申請兼実績報告区の受給後。事前申込から1年以内か令和11年3月30日の早い方
都の太陽光の手引きは、事前申込前に契約締結されているものは助成対象外とし(令和8年4月1日から6月30日までに契約した場合は、条件付きで令和9年3月31日までの事前申込が認められる)、国または区市町村の補助金等を受給した後で、実際の受給金額がわかる通知書等を付けて交付申請兼実績報告を行うよう求めている。事前申込有効期限は延長できない。出典:クール・ネット東京 家庭における太陽光発電導入促進事業 助成金の手引き、豊島区 ご案内(パンフレット)。

豊島区は審査に2〜3か月、交付決定から入金まで1か月程度かかるとしています。都の太陽光を使う場合は、区の入金を待つ期間も含めて、都の事前申込から1年の間に契約・工事・区の申請と入金・都の報告までを収める予定を立てます。

図9 これからの期限(2026年10月21日時点)
11/16
国の交付申請の予約
遅くともこの日まで
12/31
国の交付申請
遅くともこの日まで
1/31
区の施工完了の期限
令和9年。令和8年度の対象
3/1
区の申請の締切
令和9年。必着
国の期限は予算上限に達した場合はその時点まで。国の交付申請(予約を含む)は登録事業者が行う。国のリフォームの補助金申請額の割合は「2026年10月21日 午前0時時点」で10%。区の受付も予算に達した時点で終わる。出典:豊島区 エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)、みらいエコ住宅2026事業 トップページ・【リフォーム】。

国のリフォームの枠の蓄電池96,000円/戸は、窓などの開口部の断熱改修を必ず含む要件化工事(住宅の新築時期などで組み合わせが決まる)と一緒に行うことが前提で、平成28年12月31日以前に新築された住宅が対象です(平成29年以降に新築された住宅でも、平成11年の省エネ基準を満たさないことを証明できれば対象)。太陽光発電設備の設置工事は、この枠の対象外です。

国の枠の全体像は国の補助金の記事にまとめています。同じ23区で設置のあとに申請する例は新宿区の記事と杉並区の記事、工事の前に申し込む例は港区の記事が参考になります。

金額についての注記
※本記事は 2026年10月21日時点 で公開されている制度の内容にもとづきます。制度は年度ごとに改定されます。
※いずれの制度も予算の上限に達した時点で受付が終了する場合があります。記事中で「受付中」としたものが、閲覧時点では終了していることがあります。
※実際の設置費用と補助額は、住宅の条件・選ぶ機器・施工会社によって異なります。記載の金額は制度上の単価や上限であり、受け取れる額を保証するものではありません。

よくある質問

Q. 豊島区の助成は、工事の前に申し込む必要がありますか。
ありません。豊島区の助成は、機器の施工と支払いがすべて終わってから、書類一式を環境政策課に郵送か窓口で出す事後申請です。ただし東京都の助成も使う場合は、都の事前申込を業者との契約より前に済ませておきます(令和8年4月1日から6月30日までに契約した場合は、都の太陽光は条件付きで令和9年3月31日までの事前申込、都の蓄電池は事前申込の前の契約でも対象とする特例があります)。
Q. 令和9年2月に工事が終わる場合は、令和8年度の助成を受けられますか。
受けられません。令和8年度の対象は、令和8年2月1日から令和9年1月31日までに施工が完了した機器です。区のパンフレットは、令和9年度の対象を令和9年2月1日から令和10年1月31日までに施工が完了した機器とする予定だとしています。
Q. リース(初期費用0円)で付けた太陽光も対象になりますか。
なりません。区は、設置した機器が未使用品であることを求め、中古品やリース等は対象外としています。申請者は工事の契約者本人で、申請書・領収書のあて名・振込口座の名義が同じであることも要件です。

この記事の用語

kW
発電設備の出力の大きさを表す単位。「4kWの太陽光」はこの値。パネル1枚は0.4〜0.5kW程度で、戸建てでは3〜6kWが多い。 用語集で見る
kWh
電気の量を表す単位。蓄電池の容量(何kWhためられるか)や、1か月に使った電力量に使う。1kWの機器を1時間動かすと1kWh。 用語集で見る
交付決定
補助金を出すという行政の正式な決定。通知書の日付が基準になり、これより前に工事を始めると対象外になる制度が多い。 用語集で見る
SII
国の補助事業の執行を担う一般社団法人。補助対象になる蓄電池の登録製品リストを管理している。 用語集で見る
パワーコンディショナ
太陽光パネルがつくる直流の電気を、家庭で使える交流に変換する機器。補助金の出力判定に使われることがある。 用語集で見る
DR
電力の需要と供給に合わせて、家庭の蓄電池などの充放電を調整する仕組み。国の蓄電池補助の参加条件になっていた。 用語集で見る

出典

発行元ページ名確認日
豊島区豊島区エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)(更新日 2026年10月14日)2026年10月21日
豊島区豊島区エコ住宅普及促進費用助成金交付要綱(PDF)2026年10月21日
豊島区令和8年度 豊島区エコ住宅普及促進費用助成金のご案内(PDF)2026年10月21日
豊島区よくあるお問い合わせ(PDF)2026年10月21日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業2026年10月21日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業 助成金の手引き(PDF)2026年10月21日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業2026年10月21日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業 助成金申請の手引き(PDF)2026年10月21日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)みらいエコ住宅2026事業 トップページ(補助金申請額の割合)2026年10月21日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)対象要件の詳細【リフォーム】2026年10月21日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)エコ住宅設備の設置【リフォーム】2026年10月21日