藤沢市で使える補助金の全体像
出どころは「国」「神奈川県」「藤沢市」の3層です。2026年9月30日時点で、県と市の太陽光・蓄電池の枠はどれも受付を終えています。今から使える枠として確認できたのは、国のリフォーム向けの枠(窓などの断熱改修と同時に付ける蓄電池)です。
蓄電池 96,000円/戸。窓など開口部の断熱改修を含む工事(要件化工事)と同時に設置する場合が対象。太陽光発電設備の設置工事は対象外
太陽光 7万円/kW + 蓄電システム等 1台15万円。第2期は9月7日に予算額到達で締切
令和8年度分の募集はいずれも終了。FIT型の太陽光と蓄電池は予定件数に達した
太陽光と家庭用蓄電池の補助は、国・県・市で別々の制度です。藤沢市は市の層に3つの枠を持っていましたが、令和8年度分はどれも募集を終えています。太陽光(FIT型)と蓄電池は、先着の予定件数に達したための終了でした。
県の枠も第2期は受付初日に締め切られています。県全体の動きは神奈川県の補助金の記事に、国の枠の全体は国の補助金の記事にまとめています。
県の枠は、戸建て住宅の場合、県内の住宅を所有する個人が、太陽光発電設備と蓄電システムを併せて導入する場合が対象でした(賃貸の戸建ては除く)。第2期の申請は電子申請システムだけで、施工業者などによる代行申請はできず、審査には2〜3か月程度かかることがあると県は案内しています。
県の枠も市の枠も、原則として交付決定の前に工事へ着手すると補助の対象になりません。次の募集で使う場合は、工事の日程を申請と交付決定の時期に合わせて組むことになります。
市の3枠はいつ終わったか
市の掲示では、太陽光(FIT型)が6月29日、蓄電池が7月28日、3点セットが8月18日の更新で終了となりました。太陽光(FIT型)と蓄電池は、受付期間の途中で予定件数に達したための終了です。
どの枠も先着順で、申請締切の日付より前に終了しました。3点セットのチラシは「予算の執行状況によっては、早めに終了することがあります」と案内していて、4月上旬の受付開始から8月18日の更新までに終了の掲示に変わりました。
同じページにある住宅用の高効率給湯機器(1件5万円・75件)も、6月8日の更新で終了となっています。既存住宅の断熱改修の枠も7月7日の更新で募集を終えました。
終了の掲示は、新しい申請を受け付けないという意味です。すでに交付決定を受けた人は、FIT型の枠なら2027年(令和9年)3月23日まで、3点セットの枠なら2027年(令和9年)2月15日までに完了届を出す手順が続きます。設備の内容を変える、あるいは設置をやめる場合は、変更・中止承認申請書を速やかに出すよう市は求めています。
FIT型の枠:太陽光は上限5万円、蓄電池は1件5万円
FIT(固定価格で電気を買い取ってもらう国の制度)を使う家庭も対象になる枠です。太陽光は1kWあたり15,000円で上限5万円、蓄電池は1件5万円の定額でした。
対象は、自ら住む(住む予定を含む)市内の住宅に設置する個人で、市税に滞納がないことが条件です。設備が付いた住宅を購入する場合も対象で、その場合は住宅の引渡しと電力会社との受給契約の日より前に申請します。
受け取ったあとには処分の制限があります。設置の日から太陽光は10年、蓄電池は6年、市の承認なく売却・譲渡・廃棄をすると、残りの期間に応じて補助金を返すことになります。
申請には、住宅の場所を示す地図、既存住宅なら設置前の写真、契約書の写し、3か月以内に発行した住民票、住民税の納税証明書を付けます。完了届では、領収書の写しと設置後の写真に加え、太陽光なら電力会社との接続契約を示す書類が要ります。



FIT型の枠の要綱は、太陽光・蓄電池・高効率給湯機器をそれぞれ別の対象システムとして扱っています。一方で3点セットの枠は、HEMSまで含めた3つの同時設置が条件です。
3点セットの枠:国の交付金を使った高い補助率
太陽光・蓄電池・HEMS(家の電気の使い方を見える化して制御する機器)を同時に付ける枠です。環境省の重点対策加速化事業を使っていて、市は「令和10年度までの限定」と案内しています。
太陽光は1kWあたり70,000円で、上限額はありません。kWは太陽電池モジュールの最大出力の合計とパワーコンディショナなどの定格出力の低い方で、小数点以下を切り捨てます。
蓄電池は補助対象経費(税抜)の1/3で、工事費込み・税抜の価格が1kWhあたり141,000円以下の機器に限られます。HEMSは経費(税抜)の2/3で上限20万円、ECHONET Lite(家電をつなぐ通信の規格)の搭載が条件で、蓄電池との一体型は対象外です。
3点セットの枠の太陽光は、発電した電気の30%以上を設置した住宅で使う自家消費(発電した電気を自宅で使うこと)が条件です。FIT・FIPの認定を受けないことも条件で、太陽光の単価はFIT型の枠の1kWあたり15,000円に対し、70,000円です。
3点セットの枠は、リース事業者やPPA事業者(設備を無償で設置し、発電した電気を住人に売る事業者)が申請する形も対象です。その場合は、補助金に相当する額をリース料金やサービス料金から差し引いて契約者に還元することが条件になっています。
申請時には、見積書と自家消費30%以上を示す書類に加え、HEMSの仕様と接続先が分かる書類、HEMSデータ収集等に関する同意書、誓約書を付けます。書類に不備があると受理されないと市は案内しています。
契約と申請の順番は枠ごとに違う
どちらの枠も、原則として交付決定の通知が届く前に工事を始めると対象外です。FIT型の枠は契約書の写しを付けて申請し、3点セットの枠は契約より前に申請して、契約も原則として交付決定のあとにします。
3点セットの要綱は、申請を「対象設備に係る契約日より前、かつ、補助事業の着手前」に出すと定めています。申請より前に契約すると対象になりません。申請のあとも、交付決定の通知が届く前の契約・着工は原則として認められていません。
市の募集ページは、やむを得ず交付決定前に着手する場合は申請時に申し出るよう案内していますが(令和8年4月1日以降の着手に限る)、申請時チェックシートは交付決定通知日より前に工事を始めると交付されないとしています。日程を早める必要があるときは、申請の時点で市に確かめることになります。
FIT型の枠は、申請の添付書類に「補助事業に係る契約書の写し又はこれに代わるもの」が入っています。契約をしてから申請し、工事は交付決定を待ってから始める順番です。
今から使える枠と、確認しておくこと
2026年9月30日時点で申請を受け付けている枠として確認できたのは、国のみらいエコ住宅2026事業(リフォーム)の蓄電池96,000円/戸です。窓など開口部の断熱改修を含む工事(要件化工事)と同時に行うことが前提になります。
国の枠は、平成28年12月31日以前に新築されたことを登記事項証明書で確かめられる住宅が対象です(平成29年以降の新築でも、平成11年基準を満たさないと証明できれば対象)。手続きは登録した工事事業者が代わりに行い、交付された補助金は事業者から工事の発注者に還元される仕組みなので、見積りの段階でこの事業を扱えるかを確かめることになります。
市は「太陽光パネルの導入メリット」のページで、導入の方法を自費設置・オンサイトPPA・リースの3つに分けて説明しています。PPAとリースは初期投資が不要な一方、設備の処分や交換を自由にできず、契約期間が長期になる点をデメリットに挙げています。
市の次年度の枠は、9月30日時点で内容が公表されていません。令和8年度は4月に受付が始まり、太陽光(FIT型)の枠は6月29日の更新で終了の掲示が出ました。次の募集を待つなら、市のページの更新を春先から確かめておくと動きやすくなります。
県内の他の市の制度は横浜市・川崎市・相模原市の記事にまとめています。神奈川県全体の一覧は神奈川県のページからたどれます。
よくある質問
- Q. 藤沢市の補助金は来年度も募集されますか。
- 2026年9月30日時点で、次年度の募集内容は公表されていません。3点セットの枠は環境省の重点対策加速化事業を使った補助で、市は「令和10年度までの限定」と案内しています。令和8年度の受付は4月に始まり、6月から8月にかけての更新で、3枠とも募集を終えました。太陽光(FIT型)と蓄電池は、予定件数に達したための終了です。
- Q. 太陽光を先に設置してから、市に申請できますか。
- 自分で設置する場合はできません。市の枠は事前申請で、「補助金交付決定通知書」が届いてから工事をする決まりです。設備が付いた住宅を買う場合は、引渡しの前に申請します。3点セットの枠は、契約日より前に申請することが要綱に書かれていて、契約も原則として交付決定のあとです。
- Q. 市の補助と国・県の補助は重ねて受けられますか。
- 枠によって違います。FIT型の太陽光と蓄電池の枠は、国と県の補助と併用できると市が案内しています。3点セットの枠は県の補助とは併用できますが、国の補助とは併用できません。
この記事の用語
- kW
- 発電設備の出力の大きさを表す単位。「4kWの太陽光」はこの値。パネル1枚は0.4〜0.5kW程度で、戸建てでは3〜6kWが多い。 用語集で見る
- kWh
- 電気の量を表す単位。蓄電池の容量(何kWhためられるか)や、1か月に使った電力量に使う。1kWの機器を1時間動かすと1kWh。 用語集で見る
- FIT
- 太陽光などでつくった電気を、国が決めた価格で一定期間(住宅用は10年)電力会社が買い取る仕組み。 用語集で見る
- 自家消費
- 発電した電気を売らずに自宅で使うこと。買う電気を減らせるので、売電単価より買電単価が高い今は有利になりやすい。 用語集で見る
- 交付決定
- 補助金を出すという行政の正式な決定。通知書の日付が基準になり、これより前に工事を始めると対象外になる制度が多い。 用語集で見る
- パワーコンディショナ
- 太陽光パネルがつくる直流の電気を、家庭で使える交流に変換する機器。補助金の出力判定に使われることがある。 用語集で見る
- 家庭用蓄電池
- 太陽光でつくった電気や夜間の安い電気をためて、必要なときに使う装置。停電時の備えにもなる。 用語集で見る
- PPA
- 事業者が家の屋根に太陽光を設置して所有し、家庭はその電気を買う仕組み。初期費用がかからない代わりに設備は自分のものではない。 用語集で見る
出典
| 発行元 | ページ名 | 確認日 |
|---|---|---|
| 藤沢市 | 地球温暖化対策設備に関する補助事業について | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 令和8年度藤沢市住宅用太陽光パネル等設置費補助金の募集について | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 藤沢市住宅用太陽光パネル等設置費補助金交付要綱(PDF) | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 令和8年度補助金の手続きの流れ(住宅用太陽光パネル等ほか・PDF) | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 令和8年度藤沢市住宅用太陽光発電システム(自家消費型)等設置費補助金の募集について | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 藤沢市住宅用太陽光発電システム(自家消費型)等設置費補助金交付要綱(PDF) | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 住宅用太陽光発電システム(自家消費型)等設置費補助金 申請時チェックシート(PDF) | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | ソーラーパネル・蓄電池・HEMSの3点セット(チラシ・PDF) | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 令和8年度重点対策加速化事業(環境省)ゼロカーボン推進事業補助金(チラシ・PDF) | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 令和8年度補助金の手続きの流れ(住宅用太陽光(自家消費)ほか・PDF) | 2026年9月30日 |
| 藤沢市 | 太陽光パネルの導入メリット | 2026年9月30日 |
| 神奈川県 | 令和8年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金 | 2026年9月30日 |
| みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省) | みらいエコ住宅2026事業(トップページ・予算に対する補助金申請額の割合) | 2026年9月30日 |
| みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省) | 対象要件の詳細【リフォーム】 | 2026年9月30日 |
| みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省) | エコ住宅設備の設置【リフォーム】 | 2026年9月30日 |
