練馬区の太陽光・蓄電池補助金 区の定額8万円と都の枠

練馬区の補助は太陽光発電設備の定額8万円だけで、蓄電池は対象外です。蓄電池は東京都の10万円/kWhから出ます。区の予算残額は9月11日現在で482万5千円です。

机の上に並べた2冊の書類ファイルと、太陽光パネルを載せた住宅の模型
練馬区の補助と東京都の助成は、窓口も申請も別々になる。※画像はイメージです。
目次
  1. 練馬区で使える補助は、区と都の2つ
  2. 区の補助は5設備、太陽光は定額8万円
  3. 予算残額は9月11日現在で482万5千円
  4. 蓄電池は東京都の枠から出る
  5. 区と都を重ねると、いくらになるか
  6. 申請の順番は、都が先で区があと

太陽光と蓄電池の補助を練馬区で探すと、区の窓口と東京都の窓口の2つに分かれます。区から出るのは太陽光発電設備の定額8万円で、蓄電池は令和8年度の対象設備に入っていません。

区の予算残額は9月11日現在で482万5千円まで減りました。区は9月14日にページを更新し、予算を増額する補正予算案を第三回定例会に提案する予定だと公表しています。

練馬区で使える補助は、区と都の2つ

区の補助は太陽光の定額8万円、都の助成は既存住宅の太陽光が12万円/kW・蓄電池が10万円/kWh。既存住宅への国の補助は、太陽光の設置工事が対象外で、蓄電池はみらいエコ住宅2026事業のリフォームの枠で96,000円/戸です。

図1 練馬区の戸建てから見た3つの層(2026年9月15日時点)
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)受付中
既存住宅の蓄電池に96,000円/戸。要件化工事との組み合わせが条件で、太陽光発電設備の設置工事は対象外
DR家庭用蓄電池事業2026年5月29日に終了
▼ 別々に申請
東京都
家庭における太陽光発電/蓄電池導入促進事業受付中
既存住宅で太陽光 12万円/kW、蓄電池 10万円/kWh
▼ 別々に申請
練馬区
カーボンニュートラル化設備設置補助金受付中
太陽光は定額8万円。蓄電池は対象外
区の補助金は既存住宅が対象で、新築住宅は対象外。区のページは国の住宅省エネ2026キャンペーンと都の事業を「併用可能な国・東京都の補助事業」として案内している。国のリフォームの枠は、交付申請の予約が遅くとも2026年11月16日、交付申請が遅くとも2026年12月31日までで、いずれも予算上限に達した場合はその時点まで。

区の制度名は「カーボンニュートラル化設備設置補助金」で、既存の住宅か事業所に省エネ・再エネ設備を入れる費用の一部を補助するものです。窓口は区の環境部環境課、都の窓口は東京都環境公社(クール・ネット東京)に分かれます。

3つの層のうち、金額の主役は都の助成です。区の8万円は上乗せの位置づけで、太陽光の容量が大きくても増えません。

区の補助は5設備、太陽光は定額8万円

交付要綱の別表第1に並ぶのは太陽光発電設備・エネファーム・エコキュート・高断熱窓とドア・LED照明の5種類です。太陽光は容量にかかわらず80,000円と定められています。

図2 練馬区の補助対象設備と金額(令和8年度・交付要綱別表第1)
LED照明マンション共用部分・管理組合
上限75万円
経費の1/2
高断熱窓・ドア区内施工業者の場合
上限20万円
経費の1/6
太陽光発電設備個人・事業者・管理組合
8万円
定額
エネファーム個人・事業者
5万円
定額
エコキュート個人・事業者
3万円
定額
棒の長さは75万円を100%とした比。LED照明の上限は戸数で3段階(49戸以下25万円、50戸以上99戸以下50万円、100戸以上75万円)で、図は最大の区分。高断熱窓・ドアの上限は区内施工業者20万円、区内施工業者以外12万円。補助対象経費は機器費と工事費の合計から消費税を除いた額で、1,000円未満は切り捨て。出典:練馬区カーボンニュートラル化設備の設置に係る補助金交付要綱(2026年9月15日確認)。

太陽光の要件は、モジュール(パネル本体)が一般財団法人電気安全環境研究所(JET)か、国際電気標準会議(IEC)のIECEE-PV-FCS制度に加盟する海外認証機関の認証を受けていることです。中古品とリース機器は対象外で、自分で設置したものも対象になりません。

蓄電池はこの5種類に入っていません。練馬区の窓口で蓄電池の補助を申請することは、令和8年度についてはできない形です。

個人が申請する場合の要件は、区内に居住して練馬区に住民登録があること、設置費用を自ら支払っていること、住民税を滞納していないことの3つが軸になります。建物の側の条件は、申請時に自ら居住している区内の住宅であることと、所有者全員の承諾を得ていることの2つです。

新築の住宅は対象外で、設置完了日が建物の登記事項証明書に記載の新築年月日から1年以上経過している必要があります。家を建てたときにまとめて太陽光を載せる形では、この補助は使えません。

予算残額は9月11日現在で482万5千円

4月15日現在で8,257万9千円あった予算残額は、9月11日現在で482万5千円まで減りました。区は補正予算案を第三回定例会に提案する予定で、成立前に当初予算額へ達した場合は受付を中止するとしています。

図3 練馬区の予算残額の推移(単位・万円)
8258
4/15
8064
5/8
7391
6/5
6198
7/3
4645
7/31
3187
8/14
1410
9/4
483
9/11
棒の高さは4月15日現在の8,257万9千円を100%とした比。万円未満は四捨五入した。区は週に1回程度この表を更新すると案内している。件数は9月11日現在で846件、申請金額は7,775万4千円。出典:練馬区 申請受付状況および予算残額(2026年9月15日確認)。

減り方は夏に速くなりました。7月31日現在の残額は4,645万4千円で、そこから6週間で4,162万9千円が申請されています。

区は「予算がなくなり次第、受付を終了いたします」と書いています。件数と金額は申請を受け付けた時点の数字で、審査の状況により変動する場合があるとも添えられています。

表の更新はおおむね週に1回の予定とされています。工事の日程を組む前に、直近の残額がいくら残っているかをこの表で見ておく形になります。

図4 9月14日に区が公表した見通し
9/3
第三回定例会が開会
会期は10月9日までの予定
9/11
予算残額 482万5千円
申請846件・7,775万4千円
9/14
補正予算案を提案予定と公表
成立前に当初予算額へ達したら受付中止
10月中旬
受付再開の見込み
補正予算が成立した場合
中止と再開は区のページで知らせるとされている。日付は区と区議会の公式ページの記載によるもので、補正予算の成立そのものが決まっているわけではない。出典:練馬区の補助金ページ(2026年9月14日更新)、練馬区議会 定例会情報(いずれも2026年9月15日確認)。

いま申請を考えている家は、受付が閉じる前に書類を揃える段取りになります。中止になった場合でも、10月中旬に再開する見込みが示されている点は、年内の工事を考えるうえで材料になります。

蓄電池は東京都の枠から出る

都の蓄電池の助成は蓄電容量1kWhあたり10万円で、DR実証に参加しない場合の上限は120万円/戸です。太陽光は既存住宅で3.75kW超が12万円/kWになります。

図5 区と都で何が違うか(2026年9月15日時点)
練馬区
太陽光定額8万円
蓄電池対象外
申請の時期設置完了後
対象の住宅既存住宅のみ
東京都
太陽光12万円/kW
蓄電池10万円/kWh
申請の時期契約前に事前申込
対象の住宅新築・既存とも
都の太陽光の単価は既存住宅で3.75kW以下が15万円/kW(上限45万円)、3.75kW超が12万円/kW。蓄電池の「上限120万円/戸」はDR実証に参加しない場合の上限。区の補助金は新築住宅が対象外で、設置完了日が建物の登記事項証明書に記載の新築年月日から1年以上経過している必要がある。

蓄電池だけを足す家も、都の助成は使えます。区の補助は設備の種類ごとに分かれているため、太陽光だけ区に申請し、蓄電池は都だけに申請する形になります。

同じ種類の設備で令和3年度以降に区の交付決定を受けている場合は、もう一度の申請はできません。この制限は設備の種類ごとに掛かります。

区と都を重ねると、いくらになるか

既存住宅に太陽光5kWと蓄電池10kWhを入れた場合、都が160万円、区が8万円で合計168万円です。区の8万円は容量では増えません。

図6 太陽光5kW・蓄電池10kWhの計算例(既存住宅)
都 太陽光
12万円 × 5kW
60万円
都 蓄電池
10万円 × 10kWh
100万円
区 太陽光
定額
8万円
合計
都160万円+区8万円
168万円
5kWは3.75kW超のため12万円/kWをシステム全体に掛ける。蓄電池はDR実証に参加しない場合で、上限120万円/戸の範囲内。いずれも助成対象経費(税抜)が上限になる。

ここで効いてくるのが都の経費控除の決まりです。助成金の手引きには「国または他の地方公共団体(区市町村)の補助金等を受給した場合は、本助成対象経費よりその受給金額を除く」と書かれています。

図7 都が見る助成対象経費と区の8万円
① 設置費用(税抜)
250万円の例
② 区の8万円を除いた額が、都の助成対象経費の上限になる
区 8都 160万円自己負担 82万円
手引きの式は「都の助成金額 + 国及び他の地方公共団体の重複する補助金の額 ≦ 助成対象経費」。設置費用が助成額の合計を上回っていれば、この式で都の助成が削られることはない。設置費用250万円は説明のための仮の額で、公式に示された金額ではない。

つまり区と都は足し算になりますが、合計が設置費用(税抜)を超えることはありません。設置費用が小さい工事ほど、この上限に当たりやすくなります。

申請の順番は、都が先で区があと

都は契約を結ぶ前の事前申込から始まり、区は設置が終わってからの申請です。都の交付申請兼実績報告は、区の補助金を受け取った後に行います。

図8 都と区を併用するときの順番
1都に事前申込契約を結ぶ前に行う
2受付通知を確認通知日以降に工事契約ができる
3契約・工事・支払設置完了日は年度内
4区に交付申請設置完了後に郵送・持参・電子申請
5都に交付申請兼実績報告区の補助金を受給した後に行う
都の手引きは「助成対象機器の契約締結(購入、設置、保険加入)を行う前に、事前申込を行ってください」「受付通知日以降から工事契約が可能となります」としている。区の補助金の受給額がわかる通知書等は、都の交付申請兼実績報告のときに提出する。

区の申請は設置完了後に書類を揃えて郵送か持参で出します。個人と個人事業主は電子申請もでき、その場合はマイナンバーカードによる電子署名が必要です。

図9 それぞれの期限(令和8年度)
練馬区
設置完了日4/1〜3/31
申請受付4/15〜3/31必着
予算なくなり次第終了
東京都
事前申込5/29開始
交付申請兼実績報告6/30〜2029/3/30
提出期限事前申込から1年以内
区の日付は令和8年4月1日から令和9年3月31日まで。都の交付申請兼実績報告は「事前申込受付日から1年以内」と「令和11年3月30日」のいずれか早い日までで、事前申込の有効期限は延長できない。

順番を間違えると、片方が受けられなくなります。都の事前申込より先に契約してしまう形と、区の予算が尽きた後に設置が終わる形の2つが、練馬区で気をつける点です。

区の交付決定を受けた設備は、決定日から5年間が管理期間です。この間に処分する場合は、あらかじめ区長の承認を得る決まりになっています。

申請の手続きは第三者に代行させることもできます。ただし電子申請が使えるのは本人だけで、代行を頼む場合は郵送か持参になります。

区は、区から委託を受けたとかたる営業活動が確認されたとして注意を呼びかけています。区は補助金について事業者に営業・販売を委託することはなく、区民に電話や訪問をさせることもないと明記しています。

都の助成や他の区市町村の制度は東京都の補助金の整理にまとめています。区市町村ごとの一覧は東京都の補助金・制度ページから見られます。

国の枠の今の状況は国の補助金の記事で扱っています。蓄電池を何年使えるかの考え方は蓄電池の寿命の記事にまとめています。

金額についての注記
※本記事は 2026年9月15日時点 で公開されている制度の内容にもとづきます。制度は年度ごとに改定されます。
※いずれの制度も予算の上限に達した時点で受付が終了する場合があります。記事中で「受付中」としたものが、閲覧時点では終了していることがあります。
※実際の設置費用と補助額は、住宅の条件・選ぶ機器・施工会社によって異なります。記載の金額は制度上の単価や上限であり、受け取れる額を保証するものではありません。

よくある質問

Q. 練馬区から蓄電池の補助は出ますか
令和8年度の交付要綱の別表第1に並ぶ補助対象設備は、太陽光発電設備・エネファーム・エコキュート・高断熱窓とドア・LED照明の5種類で、蓄電池は入っていません。蓄電池の助成は東京都の家庭における蓄電池導入促進事業から受ける形になり、蓄電容量1kWhあたり10万円です。区の補助と都の助成は別の窓口に別々に申請します。
Q. 太陽光を5kW載せると、区の補助はいくらになりますか
出力にかかわらず定額の8万円です。交付要綱の別表第1に「80,000円」と書かれており、1kWあたりの単価ではありません。東京都の助成は出力に応じて増えるため、容量の大きさが金額に効いてくるのは都の枠のほうです。
Q. 予算が足りなくなったら申請できなくなりますか
区の公式ページに「予算がなくなり次第、受付を終了いたします」とあり、9月11日現在の予算残額は482万5千円です。区は令和8年第三回定例会に予算を増額する補正予算案を提案する予定で、成立前に申請額が当初予算額に達した場合は受付を中止し、成立すれば10月中旬頃に再開する見込みと公表しています。受付の中止と再開は区のページで知らせるとしています。

この記事の用語

kW
発電設備の出力の大きさを表す単位。「4kWの太陽光」はこの値。パネル1枚は0.4〜0.5kW程度で、戸建てでは3〜6kWが多い。 用語集で見る
kWh
電気の量を表す単位。蓄電池の容量(何kWhためられるか)や、1か月に使った電力量に使う。1kWの機器を1時間動かすと1kWh。 用語集で見る
交付決定
補助金を出すという行政の正式な決定。通知書の日付が基準になり、これより前に工事を始めると対象外になる制度が多い。 用語集で見る
経費控除
国や県の補助額を設置費用から差し引いてから、市の補助額を計算する方式。単純な足し算にならない。 用語集で見る
DR
電力の需要と供給に合わせて、家庭の蓄電池などの充放電を調整する仕組み。国の蓄電池補助の参加条件になっていた。 用語集で見る

出典

発行元ページ名確認日
練馬区【令和8年度】練馬区カーボンニュートラル化設備設置補助金2026年9月15日
練馬区練馬区カーボンニュートラル化設備の設置に係る補助金交付要綱(PDF)2026年9月15日
練馬区令和8年度 補助金案内パンフレット(PDF)2026年9月15日
練馬区議会定例会情報2026年9月15日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)対象要件の詳細【リフォーム】2026年9月15日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)エコ住宅設備の設置【リフォーム】2026年9月15日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業2026年9月15日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業 助成金の手引き(PDF)2026年9月15日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業2026年9月15日